そんな時は「1Password」を使おう!
メモ等だと人に見られたり、不正アクセスされる可能性があるため非常に危険です。
今回の記事では、セキュリティの高い1Passwordの導入方法・基本的な使い方・便利な機能を紹介します。
- 1Passwordを導入することで、これから覚えておくパスワードは1つだけで良くなる
- セキュリティの高いパスワードを生成できるので情報漏洩の防止となる
1Passwordの概要とメリット
1Passwordは、アカウント情報やパスワードなどをWeb上に一括管理できるアプリです。
各サービスごとに複雑なパスワードを自動作成することができますが、覚えておくのはマスターパスワードと呼ばれるパスワード1つのみです。
1Passwordを導入しておけば、それ以降のパスワード入力はマスターパスワードだけ入力すればいいので、最初に導入しておくと便利です。
MacBookやiPhoneを使用している人は、生体認証(指紋や顔)でもロック解除できます。
動画も紹介していますので是非見てみてください。
iPhoneやMacには、1Passwordと似ている「iCloudキーチェーン」という機能があります。
iCloudキーチェーンは、ウェブサイト等にログインするときに入力するメールアドレスやパスワードを保存してくれる機能です。
一度ログイン情報などを保存しておくと、2回目以降は自動で入力させることができる便利な機能です。
1Passwordのメリットは下記のとおりです。
- Googleアカウントや証券口座など、さまざまなIDやパスワードがどれだけ増えても覚えるのはマスターパスワードのみ
- 1Passwordに不正アクセスするには、マスターパスワードとは別にシークレットキー(34桁の文字と数字)も入力しなくてはならない
- 1Passwordに保存したデータは全て暗号化され、1Password社側も分からない仕組みになっている(漏洩防止)
- さまざまなデバイス(Mac/iOS/Windows/Android)に対応しており、パスワードをインターネット経由で簡単に同期できる
つまり、ユーザー側はマスターパスワードを入力するだけでいいのに対して、不正アクセス者には複雑な二重認証が必要になります。
後悔しないように今のうちに1Passwordを導入しておくよ!
アカウントの作り方
1Passwordには買い切り版とサブスクリプション版(サブスク)がありますが、買い切り版はシステムのアップデートが行われないため、サブスクをおすすめします。
今回はMacとiPhoneにて、1Passwordのアカウント登録方法を紹介します。
(今回は個人プランで登録します。)
公式サイトの場合、14日間の無料体験ができます。
Macでアカウント登録をする
Macで1Passwordのアカウント登録をしていきます。
1Password公式サイトより、1Passwordにアクセスします。
これがマスターパスワードとなります。
マスターパスワードは絶対に忘れないようにしてください。
これでアカウント登録は完了しました。
Macで作ったアカウントを使用して、iPhoneでログインしていきます。
1Passwordアプリのインストールはコチラ
ダウンロードが完了したら、アプリを開き、ログインします。
Macの1Password画面にセットアップコードを表示させます。
セットアップコードが表示されたら、iPhoneで読み取ります。
以上でiPhoneでのログインが完了しました。
引き続き初期設定に進みます。
「iCloudキーチェーン」がONになっている場合は、解除しておきましょう。
これでiPhoneでの初期設定は完了です。
iPhoneでアカウント登録をする
iPhoneから1Passwordのアカウント登録をする方法の解説です。
公式サイトか、App Storeのどちらからでもダウンロードできますが、公式サイトからダウンロードすることをおすすめします。
1Password公式サイトより、1Passwordにアクセスします。
公式サイトにアクセス後、「個人」を選択して14日間無料お試しをタップします。
1Passwordをダウンロードしたら、アプリを開き、サインアップします。
登録したメールアドレスに、1Passwordより6桁のコード(数字)が送られてきますので入力します。
アカウント名を入力して、マスターパスワードを作成します。
マスターパスワードは絶対に忘れないようにしてください。
マスターパスワードを作成したら、「パスワードの自動入力」を設定する画面に移動します。
次回から自動的にパスワードを入力してくれるから便利だよ!
1Passwordの欄をタップすると、1Passwordのアプリへと行きますので「ユーザー名とWebサイトを表示」をタップしてONにします。
これからは、1Passwordだけでパスワードを保存していくから切り替えておこう
実際に自動入力をONにした時の操作画面です。
このように青色の枠内に「”〇〇”を使用」と表示されます。
タップしたら、Face IDで認証(もしくはマスターパスワードを入力)するだけで、ログイン名とパスワードが一瞬で入力されます。
簡単だし便利だね!
これでアカウント登録が完了しました。
1Passwordの基本的な使い方
今回はMacとiPhoneにて、1Passwordの基本的な使い方を紹介します。
Macで使う
1Password公式サイトよりパソコン側に1Passwordをダウンロードします。
(今回はブラウザをGoogle Chromeにておこないます)
「macOS」を選択した状態で、ダウンロードを行います。
インストールの画面が表示されますので、説明に従ってインストールします。
インストールが完了すると、画面右上のツールバーに1Passwordのアイコンが表示されます。
インストール完了と同時に1Passwordが起動されるので、ログイン情報を入力してサインインします。
- メールアドレス
- シークレットキー
- マスターパスワード
- サインイン
新しいデバイスから1Passwordへアクセスする際は、アカウントに保存されているシークレットキーを要求されます。
シークレットキーはアプリ内のアカウントから確認することができます。
サインインできれば同期完了です。
これで1Passwordをパソコン側にダウンロードできました。
次に、Chromeの拡張機能を追加していきます。
1Password公式サイトよりChromeの拡張機能をダウンロードします。
ダウンロードすると、拡張機能を追加できる画面が表示されますので、追加していきましょう。
拡張機能を追加したら、パソコン画面のツールバーにある1Passwordのアイコンをクリックしてサインインします。
1Passwordで登録した情報を入力してサインインします。
- メールアドレス
- シークレットキー
- マスターパスワード
- サインイン
サインインできれば同期完了です。
これで1PasswordをChromeで使うための準備が整いました。
パスワードの登録方法
1Passwordにパスワードを登録する手順は、たったの4ステップです。
- 登録したいウェブサイトのページを開いて入力欄をクリック
- 1Passwordを起動してパスワードを生成、保存してコピーをする
- パスワード欄に生成したパスワードを貼り付ける
- 登録後1Passwordにログイン情報を保存
分かりやすい動画があるから一度見ておいてね
【リベ大】スキルアップチャンネル(ブログ基礎講座)では、1Passwordを使ってパスワード登録する方法を実際に紹介してますのでご覧ください。
(動画内の1:02〜2:03の部分を切り抜いています)
自動入力の仕方
1Passwordで登録したパスワードを、自動入力する方法はとても簡単です。
chromeでの自動入力方法
ログイン画面を表示すると、1Password側がサイトを自動で判別してログイン情報を提示してくれます。
提示された情報が問題なければクリックしてログインします。
ショートカットキーも使用でき、⌘]でログイン情報を自動入力することもできます。
iPhoneで使う
次にiPhoneから1Passwordを使用する方法を解説します。
パスワードの登録方法
1Passwordにパスワードを登録していきます。
登録したいサイトのページを開いて入力欄をタップし、パスワードをタップします。
FaceIDの承認が終わると、1Passwordが起動します。
パスワード生成時に、パスワードの文字数を増減できます。
また、パスワードに「記号」「数字」を入れるかどうかも選択できます。
記号や数字を含めたほうが強固なパスワードになるので、使える場合は入れておきましょう。
(登録するサイトによっては記号等を使えない場合もあります)
総務省内閣サイバーセキュリティセンターが発行している「インターネットの安全・安心ハンドブック」には
- 大文字アルファベット
- 小文字アルファベット
- 数字
- 記号
を組み合わせた10文字以上のパスワードが推奨されています。
ほとんどのサービスではパスワードの文字数の上限が決められているため、上限の数字に合わせておくと良いでしょう。
総当り攻撃を防ぐには、探り当てるまでに膨大な時間がかかるようにするのが一番の防御手段で、それには1桁の文字の種類と桁数による組み合わせを増やします。
(中略)
ログイン用パスワードであれば入力ごとに遅延がかかるので、英大文字小文字+数字+記号混じりで10桁以上を安全圏として推奨します。
しかし、より桁数を増やして安全性を高めるにこしたことはありません。
引用元:インターネットの安全・安心ハンドブック第1章 3.1
自動入力の仕方
iPhoneでの1Passwordの入力方法は、2種類ありますのでご紹介します。
(先程登録したログイン情報を元にログインしていきます)
①青枠内の”〇〇を使用”をタップすると、1Passwordが起動します。
認証されると、ユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードが自動入力されログインできます。
②キーボード上部にパスワードの情報が表示されるのでタップします。
1Passwordが起動し認証されると、ユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードが自動入力されログインできます。
1Passwordだと入力する手間が減るからかなり便利だね!
その他の1Passwordの便利な機能
1Passwordはパスワード以外の情報も保存することが可能です。
様々な情報を保存することが可能ですが、特に便利な機能を紹介します。
クレジットカード情報を保存
1Passwordにクレジットカードの情報を保存しておくと、自動で入力してくれるようになります。
1Passwordを起動したら、クレジットカードを選択して右上にある「+」をタップします。
登録したいクレジットカードの情報を入力していきます。
- クレジットカード名
- ご自身のお名前(カード名義)
- カードの種類(VISA、JCB、Mastercardなど)
- クレジットカード番号
- 認証コード(CVVのこと、主にカード裏面にある数字3桁)
- クレジットカードの有効期限
入力したら完了をタップします。
これでクレジットカードの登録が完了しました。
1Passwordを家族と共有する
個人で使うパスワード、家族共有で使うパスワードをわけて管理できます。
楽天市場やAmazonでお買い物する際、家族でも同じアカウントを使用したい時に便利です。
家族プランは月額約800円かかりますが、5人まで共有可能なのでお得です。
詳しくは1Password家族プランの公式サイトを確認ください。
2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)
ユーザー名とパスワードに加え、2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)をすることで、セキュリティがより強化されます。
2ファクタ認証と聞き慣れない言葉だと思いますが、「2段階認証」と同じです。
通常のログイン方法は「ID(ユーザー名)とパスワード」を入力すればログインできますが、2ファクタ認証はそこでログインせず、一度お使いのスマホや登録したメールアドレスに認証コードが送られてきます。
そのコードをウェブサイトに入力すると、ログインすることができます。
認証コードはスマホやメールアドレスに送られてきますので、ウェブサイトから一度離れる必要があります。
その手間を無くすために、2ファクタ認証(ワンタイムパスワード)の機能が1Password内に搭載されています。
ウェブサイトによって2ファクタ認証を対応していないサイトもありますのでご注意ください。
2ファクタ認証の詳しい設定方法などは1Password公式サイトをご覧ください。
まとめ
自分の資産をしっかり守っていこう!