- ハードウェアの理解が深まる
- パソコンの処理速度の仕組みがわかる
- 自分に合った適切なパソコンを購入できるようになる
ハードウェアのパーツ
パソコンは実はシンプルにできており、そこまで多くのパーツ数があるわけではありません。
ハードウェアのパーツは以下の通りです。
- CPU
- メモリ
- ストレージ(HDD/SSD)
- マザーボード
- ディスプレイ(モニタ)
- グラフィックボード
- プリンタ
- スキャナ
- マウス
- キーボード
今回はパソコンの性能を決める、CPU・メモリ・ストレージの3つに絞って解説するね!
CPU
CPUはデータを受け取り、パソコンの制御やプログラムを実行するパーツです。
CPUの性能はパソコンの処理能力に直結するので、パソコンの性能に大きく関わります。
また、CPUは別名でプロセッサとも呼ばれ、Macでは下記の画像のように記載されています。
赤枠で囲った「プロセッサ 3.1GHz 6コアintel Core i5」がCPUの性能を表示している部分です。
「Core i5」はCPUの製品名を指しており、具体的な処理数を示すものではありません。
CPUの具体的な性能は、以下の項目で判断できます。
- クロックの周波数
- コアの数
クロックの周波数
製品詳細に「3.1GHz(ギガヘルツ)」などの記載があり、これがクロックの周波数を示します。
正直、分からなくても大丈夫
1秒間に何回クロックの処理を行うかを示すもので、3.1GHzなら31億回のクロック処理を行っています。
コアの数
製品詳細に「6コア」などの記載があり、これがコアの数を示します。
コアは処理作業を行う中核部分です。
「4コア」なら4つ、「6コア」なら6つ、処理作業を行う中核があるということです。
なんかわかってきたかも!
だから、全然難しくないよ!
CPUをレストランで例えると料理人
もっとわかりやすく、CPUをレストランで例えてみましょう。
CPUは、レストランで例えると料理人です。
料理人が多くて同時にこなせる処理が多いほど早くなります。
1時間に10品の料理を作れる料理人が5人いれば、レストラン全体では1時間に50品の料理が作れます。
それと同じでパソコンのCPUも、1コアの性能(料理人の優秀さ)とコアの数(料理人の数)で処理速度を計算することができます。
今回例示したパソコンのCPUは「プロセッサ 3.1GHz 6コアintel Core i5」でした。
つまり、「1秒間に31億回の処理を行うCPUが6個ある」ので、このパソコンは1秒間に186億回の処理ができることがわかります。
ちなみに、画像は「Core i5」で解説しましたが、おすすめは2020年以降のMacに搭載されている「M1チップ」以上のものです。
後述しますが、動画編集をするのにも困らないくらい動作が早く、特別に高価でもありません。
メモリ
メモリはパソコンのデータやプログラムを一時的に記憶するパーツです。
メモリは、CPUが処理を実行するための作業スペースの役割を担っています。
そのため、CPUが高性能でも、メモリが小さいことで、CPUの性能を十分に発揮できない可能性があるのです。
単位はバイト(Byte)で、Macでは下記の画像のように記載されています。
赤枠の「メモリ 40.0GB 2133MHz DDR4」がメモリの性能を表示している部分です。
メモリの性能は容量の大きさで判断できます。
上記のMacであれば、「40.0GB(ギガバイト)」です。
メモリをレストランで例えると調理台
メモリをレストランで例えると調理台です。
広い調理台を使うことで、料理人がその能力を存分に発揮することができます。
料理人がどれだけ優秀でたくさんいても、調理台が小さければ速く調理することはできません。
それと同じでCPUの性能がどれだけ高くても、メモリの容量が小さいとパソコンの処理速度が落ちてしまうのです。
ストレージ(HDD/SSD)
ストレージはデータやアプリを保存しておく装置です。
容量が大きいほどたくさん保存ができ、単位はByte(バイト)で表します。
Macでは以下の画像のように記載されています。
上記の「209.44GB利用可能 / 250.69GB」という表示のうち、209.44GBが空き容量、250.69GBがパソコンの総容量を示します。
iPhone12の写真1枚で約2MBです。
ストレージにはHDDとSSDの2種類があり、それぞれ特徴があります。
特徴をまとめると以下の通りです。
ストレージ | 容量 | 転送速度 |
HDD | 大きい | 遅い |
SSD | 小さい | 速い |
ただ、容量が一緒ならSSDの方が価格が高くなるよ!
ストレージをレストランで例えると冷蔵庫
ストレージをレストランで例えると、冷蔵庫です。
冷蔵庫がいくら広くても料理人の調理速度は変わらないように、ストレージの容量がいくら大きくてもパソコンの処理の速さは変わりません。
しかし、冷蔵庫から調理台へ素材を持ってくるスピードが変わるため、HDDと比較するとSSDのパソコンの方が処理が速くなるのです。
パンパンに詰め込まれた冷蔵庫から食材取り出すのは大変でしょ?
それと同じで、容量いっぱいにデータが保存されてると処理が遅くなっちゃうよ!
パソコンを選ぶ基準について
パソコンの購入を決める際に、人それぞれ必要な性能が違うため、用途別に重要なパーツを解説します。
- 動画をたくさん保存したい
- webデザイナーになりたい
- プログラマー・エンジニアになりたい
- ライターになりたい
- 動画編集者になりたい
動画をたくさん保存したい
動画をたくさん保存したい人は、HDDやSSDの容量が重要です。
自分が保存する容量を見極めてストレージの大きさを決めましょう。
CPUやメモリの性能をそれほど気にする必要はありません。
一般に販売されているCPU、メモリであれば性能は足りています。
あと、後から容量を追加できる「外付けHDD/SSD」もあるから、容量もそこまで気にする必要はないよ
webデザイナーになりたい
webデザイナーになりたい人は、高性能なCPUを選ぶ必要はありません。
一方、メモリは多く使うので、最低でも16GBは欲しいところです。
多くのファイルを保存する必要があるため、ストレージも1TB以上を推奨します。
プログラマー・エンジニアになりたい
プログラマーやエンジニアの場合は、CPU・メモリ・ストレージのいずれもあまり高性能である必要はありません。
パソコンの性能にそこまでこだわる必要はないでしょう。
ライターになりたい
ライターの場合も、プログラマーやエンジニア同様に、パソコンの性能はあまり必要としません。
動画編集者になりたい
動画編集者になりたい場合は、CPUの性能が最重要です。
動画はいろいろな処理や計算を必要とするため、快適に仕事をするためには高性能なCPUが必要不可欠でしょう。
動画編集をする場合は、CPUは「M1チップ」以上を選びましょう。
また、メモリも16GB以上が推奨です。
かなり処理が速いんだ
用途別まとめ
パソコンの用途 | CPU | メモリ | ストレージ |
動画をたくさん保存する | 重要でない | 重要でない | 重要 |
webデザイナー | 重要でない | 重要 | 重要 |
プログラマー・エンジニア | 重要でない | 重要でない | 重要でない |
ライター | 重要でない | 重要でない | 重要でない |
動画編集 | 重要 | 重要 | 重要 |
だから、パソコンの基礎知識があると自分に最適なパソコンを選ぶことができるんだ
結局どんなパソコン買えば良いの?
メモリ…8GB
ストレージ…256GB
を選んでおけば大丈夫
ちなみに、CPUについては、重要でも重要じゃなくても「はじめに」でおすすめした「M1チップ」搭載のものを選ぶといいよ!
パソコンの用途によって、必要な性能は変わってきます。
自分に合ったパソコンを購入して、良い買い物をしましょう。
まとめ
じゃあ、次回はソフトウェアについて解説するね